ASAGO国際音楽祭2012について

《主催》 朝来市・ASAGO国際音楽祭2012実行委員会

《後援》 兵庫県・兵庫県教育委員会・公益財団法人兵庫県青少年本部・サンテレビジョン・神戸新聞・産経新聞社豊岡支局
     毎日新聞豊岡支局・読売新聞大阪本社・朝日新聞社・ 但陽信用金庫・ラジオ関西・朝来市商工会・東京あさご会
     社団法人南但青年会議所・朝来市教育委員会・ジュピターホール振興協会

《企画・構成》 一般財団法人日本ヴァイオリン文化芸術振興財団

《総合プロデューサー》 中 澤 宗 幸

ご挨拶

朝来市長 多次勝昭

朝来市長 多次勝昭 ASAGO国際音楽祭は、市民の皆様に本場のクラシックをはじめ、いろいろな音楽を楽しんでいただけるよう、多彩な楽器・ジャンルで、様々な内容のコンサートを実施することを趣旨として開催します。
 今年は更に、東日本大震災後の今だからこそ、音楽を通して、一人でも多くの方に楽しんでいただけるようなコンサートを行い、この音楽祭が、朝来市民の芸術・文化振興の一助になることはもちろん、日本の復興に繋がればとの思いを込めています。
 ファイナルコンサートでは、世界的なヴァイオリンドクターであり、本音楽祭の総合プロデューサーである中澤宗幸様が、「千の音色でつなぐ絆」として、被災地で育った木材と津波で流された流木で製作されたヴァイオリンを持参いただき、ヴァイオリニストであり、本音楽祭の音楽監督でもある山内達哉先生が、このヴァイオリンを、震災が風化しないよう、被災地に祈りをささげるため、心を込めて演奏されます。
 他にも、英国スコットランドから二人の「バグパイプ」演奏家をお迎えしたり、小・中学校の音楽の教科書に掲載されている「明日を信じて」「You can fly!」を作詞・作曲された小林真人先生をピアニストとしてお迎えし、地元の合唱団やこども合唱団と共演していただきます。その曲は、被災された方々に勇気を与えるような素晴らしいものであります。また、バグパイプ演奏を竹田城の上で行ったり、市内のお寺、市役所の窓口や福祉施設、道の駅などに出向いて行く、出前コンサートを開催するなど、良質の中にも多彩な内容で音楽祭を企画いただいています。
 音楽祭開催に向けご尽力を賜った古屋実行委員長様、実行委員の皆様、その他関係者の皆様方のご支援とご協力の賜物と心から敬意を表し、感謝を申し上げます。
 今後、「ASAGO国際音楽祭」が地域に根ざした音楽祭として益々盛大に開催される事を願うと共に、朝来市が「音楽・芸術のまち」として発展して行きますことを念じてごあいさつといたします。

ASAGO国際音楽祭2012実行委員会 実行委員長 古屋耕三

ASAGO国際音楽祭2012実行委員会 実行委員長 古屋耕三 私たちの住む朝来市で8回目を迎えるASAGO国際音楽祭が、このように内容豊なに開催できますことを心からうれしく思っています。
 この国際音楽祭の目的は、市民の方々に本物の芸術に触れていただきたい、良質な音楽を本当に身近で、演奏家との距離を近く、親しみの持てる環境で聴いていただきたいということであり、お寺や市役所窓口、小学校やこども園、子育てセンター、福祉施設、そして道の駅などでの出前コンサートを通じて音楽祭を盛り上げていこうという企画もその一端であります。今年は、この今までの開催目的に加え、東日本大震災被災地支援という思いを込めた趣旨でも開催をさせていただきます。
 また今、当市にあります「国史跡 竹田城」が全国的にも大変な人気を博しており、訪れる方も県内外はもとより全国からと、本当に多くの方が来られています。市でもこの機会をとらえ、観光に、地域おこしに、産業活性化に活用すべく知恵を絞っておられ、市役所の組織にも今年度から「竹田城課」を設置されたのは、まさにその表れといえると思います。
 本音楽祭のチラシでも、この竹田城を使わせていただいており、「天空に鳴り響く大地の音色」というフレーズを載せております。今年は、遠く英国スコットランドから壮大な大地の音色「バグパイプ」の演奏家をお二人お招きしており、コンサートでの演奏はもちろん、この竹田城の上から2日間演奏していただくということも企画しています。
 このASAGO国際音楽祭を機に、一人でも多くの方が良質な音楽に触れ、新たな感動と興奮を得ていただくことにより、朝来市の文化・芸術の発展に大きく寄与できるものと確信しています。
 最後になりましたが、この国際音楽祭に参加していただくゲスト演奏者の皆さん、地元から参加いただく皆さん、その他ご協力、ご尽力いただきました多くの皆様方に心よりお礼申し上げ、ごあいさつといたします。

ASAGOO国際音楽祭2012実行委員会 総合プロデューサー 中澤宗幸

総合プロデューサー 中澤宗幸 様々な出来事を乗り越え季節はめぐりこうしてまた「ASAGO国際音楽祭」を開催できることを改めて感慨深く、またこうしてご協力させていただけることに心から感謝しております。
 1994年に産声をあげたこの音楽祭も、市民の皆さま実行委員の皆さまと共に試行錯誤を繰り返し、回を重ねて参りました。こうして朝来の夏の風物詩となってきているのではないでしょうか。音楽の力や音楽を寄りどころとしてひとときでも心の安らぎを、そしてただ「在る」ことの幸せを皆様と共有出来たらこれほどの喜びはありません。若き音楽監督、山内達哉を中心として今年も様々なアイディアで皆さまにお楽しみいただけると確信しております。故郷のシンボルである名跡、竹田城跡をイメージしてのオリジナル曲も今年は皆さまにお届けすることが出来そうです。
 東北の地にて未曾有の災害が起こり、その悲しみのうねりを前に自分の無力さに言葉もありませんでした。その後ご縁をいただきかの地を訪れることとなり、何かがしたい一心で、夢中で瓦礫の中から木材を拾い集めました。想像をはるかに超える大きな苦しみ、悲しみのなかで生まれた人のきずなや心を私の唯一出来る方法でヴァイオリンという形に遺しました。故郷の皆さまにもこの音色をお届けすべくこの楽器を携えてこの夏また故郷へ、朝来へ参ります。


ASAGO国際音楽祭2012実行委員会 音楽監督 山内達哉

音楽監督 山内達哉 本年も再び、仲間達と共に朝来の地に音楽をお届けできることを大変嬉しく思っております。大自然に囲まれた素敵な朝来市には、天空の城と呼ばれる「竹田城跡」がありますが、ここで何か素敵な企画をと考えておりました。昨年、在エディンバラ日本国総領事館より招聘されスコットランド公演を行った際に出会った、バグパイパーのBill、Jim、両先生にもご出演いただける事となり、この夏、竹田城跡から朝来の街にバグパイプの音色をとどろかせる事となりました。皆様のもとに壮大な音色が鳴り響くことを楽しみに致しております。
 また、本音楽祭総合プロデューサーである中澤宗幸氏の手により、被災地の一本の流木がヴァイオリンに生まれ変わりました。ファイナルコンサートでは、そのヴァイオリンで「天空之城~竹田城跡~」という自作曲を演奏いたします。石垣だけになった竹田城跡に、多くの人々が訪れ、再び繁栄の時を迎えているように、被災地もきっと甦る。この生まれ変わったヴァイオリンの音色にのせて、多くの人々の心に届く調べを奏でたい。そして朝来の地から、被災地に復興の祈りを届けられたらと思っております。ファイナルコンサートでは、地元のコーラスグループ「コーラスひまわり」との共演も予定されておりますが、共演くださる皆様、また聴衆の皆様、一緒に音楽祭を作り上げてくださる皆様…音楽を通して多くの方々と交流・感動を共有できること、とても幸せに思っております。
 最後になりましたが、音楽祭開催にあたりご協力くださった皆々様に心より感謝申し上げます。